2025.10.12「劇場版パトレイバー」リバイバル上映の話

 週末映画を見たいな、と近所の映画館の上映作品リストを眺めていたらたまたま見つけたので観に行ってきました。
 昔からガンダムには親しんできたものの、パトレイバーは今までふれる機会がなく、警察にヒト型の機械が配備されているくらいの知識しかなかったので何も下調べせずに観てきたのですが、ものすごく楽しく観れました。
 以下よりネタバレ有で乾燥を記録します。

 ざっくりとしたあらすじとしては、再開発が進む東京を舞台にレイバー(ヒト型の機械のこと)暴走事件の謎を追うというもの。
 OSにウイルスが仕掛けられていて、風によって自然発生するヒトには分からない音をトリガーにレイバーが暴走するという、人間にはどうしようもない領域をギミックに取り込んだ展開はドキドキしました。ストーリーとしてはかなり分かりやすくて、人物の描写やレイバーのバトルシーンに集中することが出来たので初心者にもやさしいなぁと感じます。

 キャラクターについて。
 主人公っぽい御曹司くんが熱血な子かと思ったら、かなり冷静な指揮官タイプのパソコン少年で、いい意味で主人公らしくないところがよかったです。元気で天真爛漫なパイロットのお姉さんとバランスも良く、良いバディものだなぁとニコニコしちゃいました。
 第一・第二小隊の隊長コンビもすっっっっっっごく雰囲気がよくて、こんなに上質なバディものを今まで見逃していたことが悔やまれます。後藤さん(?)ののらくらした感じなのに視野が広くて切れ者で、なんてキャラクターはみんな大好きになっちゃうでしょう。きっと放送当時もかなり人気だったんじゃないですかね。

 バトルについて。
 新型レイバーを見てパイロットのお姉さんがあまりいい印象を持っていないと明言したところで「ああ、こいつがラスボスね」と示してくれたので、レイバー対レイバーのバトルが見れるのかなと期待していたら、かなり見応えのある格闘戦が展開されてものすごく楽しかったです。
 それまでの戦闘では銃を使っていたので火力勝負になるのかな、とも思ったのですがまさかの物理。昨今のロボアニメで武器のない近接戦闘はなかなか見られないのでワクワクしました。やっぱりロボっていいですね……
 
 その他。
 1989年の映画なので手書きのセル画でぬるぬる動くアニメーションがとても美しくて、最近ではなかなかお目にかかれない懐かしさでもう大満足でした。
 あと音楽も良かった。流石、川井憲次さん。

 来週?くらいからは劇場版の続編、その後はゴースト・イン・ザ・シェルがリバイバル上映されるらしいので時間が取れたら観に行こうかなと思います。
 良い映画だった。

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